Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり

No.059
チャンス

ポタジェガーデン

Potage garden

四季を彩る花々と、
収穫を楽しむ野菜畑の共存。

ポタジェガーデン

これにより

入居者自身が土に触れ、匂いを感じながら花や野菜を育て、開花や収穫の喜びを得る。花々や野菜などが1年通してあり、季節を感じられる。

その背景には

見る、または収穫を待つだけの庭では物足りない。
  • アイコン 植物、野菜だって『生き物』である。ひとたび育てはじめたら、毎日の世話を続けなければならない。
  • アイコン 花や野菜の生育に毎日水をやり、手をかけ続けることは、単に習慣である以上に開花や収穫の季節を楽しみに待つことにつながる。
  • アイコン 花壇や菜園、またはプランターを設けるためには土と太陽と水が必要であり、世話をするためにある程度の広さを持ったスペースが必要。

こんな風に

ガーデンスペースを、鑑賞するだけでもなく、収穫を得るだけでもなく、その両方に使うこと。庭として見た目が美しく、色々な野菜を収穫できる楽しみが得られる。また、花や野菜を育てるという目的があると、庭に出ることが習慣になり、楽しいアクティビティになる。収穫後の野菜を調理したり、漬物にしたりして皆でいただく。

野菜、果樹、草花、そしてハーブ類を適度な比率で混植させる。
日常的に外に出る場として活用できるように、居室や共用部から気軽に庭に出られるようバリアフリーの開口部とする。
散策路沿いに菜園があり、入居者と一緒に花や野菜を植えるなどアクティビティスペースとして活用できるようにする。また、あちこちにベンチを設けるなどして、『散策できる小径』の仕掛けを用意する。
本格的な畑、ハーブ園、果樹園、メダカのいる池、和風庭園、イングリッシュガーデンなど、色々なテーマを設定し、時には複数のエリアを整備してもよい。
バルコニーでも、夏はゴーヤなど蔓科植物でグリーンカーテンをつくり、居室や共用部への日差しのコントロールを行う。