Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり

No.024
快適をしかける

日陰をつくる

Providing shade

厳しい日差しだけを取り除きたい。

日陰をつくる

これにより

四季を通して庭に出ることができ、内部への直射日光を和らげることもできる。また、陰影の移ろいや、四季を通じて変化のある景観が生まれる。

その背景には

ただ庭を用意するだけでは、活発に利用される庭にはならない。
  • アイコン 菜園で長時間の作業を行う時には、休憩できる場所が必要だ。
  • アイコン 中から外を眺めるだけでは我慢ができず、やはり外の空気を吸って、陽の光を浴びたくなる。
  • アイコン 環境条件に対して敏感になりがちな高齢者にとって、庭には休憩できる場所があるので出ても大丈夫、という安心が必要だ。

こんな風に

長い時間留まって外気浴をしたり、散歩時に休息のひと時を過ごしたりする場所として、庭に日陰を用意する。高木の樹蔭は溜まりの場所となる。

また、グリーンカーテンは日よけの役割だけでなく、植物の成長を皆で楽しめる機会でもある。植物がぐんぐん育つ様子を見守るだけでなく、実った作物をアクティビティで収穫し皆で食べることで、育成した夏の記憶も楽しめる。

陽が降り注ぐサンルームでは、庭を眺め、半外部の雰囲気を楽しみながら、日光浴の合間の穏やかな時間を過ごすことができる。

外壁面からオーニング(可動式の庇)を設けたり、タープ(日除けの広い布)を利用したりするなど軽量で仮設的な日除けを設ける。
中/高木により日陰をつくる場合は落葉樹がよい。夏は日陰をつくるとともに、冬はたくさんの陽を浴びることができる。
庭の一角にパーゴラ(藤棚)を設けると季節感を味わえる休憩場所が得られる。
毎年グリーンカーテンとしてつるの植物を育てる。花は朝顔、ツルムラサキ、野菜はゴーヤ、きゅうり、メロン、パッションフルーツ、その他に後で使えるへちまやひょうたんなど。
ガラス張りのサンルームでは効果的にシェードを用いる。

実践例

グランダ池上南

グランダ池上南 ウッドデッキテラス

グランダ南山

グランダ南山 ウッドデッキテラス