Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり

No.064
時を超えた工夫

自慢の木

Proud of my tree

一緒に暮らす仲間になる。

自慢の木

これにより

心の拠りどころやホームのシンボルとなる。美しい樹形であったり、花や紅葉などで季節を彩ったり、ホームや地域の人たちに楽しみや喜びを与えてくれる。

その背景には

たとえ一本の木であっても、配慮のない計画では、生活に根付くことはない。
  • アイコン 条例などで必要とされる緑化計画は、都市計画に考慮した環境の基準に過ぎない。
  • アイコン うっそうとした緑は深い安心感を与えるが、必ずしも楽しみや喜びが得られるものではない。
  • アイコン 緑は生きている。だから花が咲き、紅葉し、落葉し、成長を続ける。

こんな風に

外からも見える大きな木は、遠くからも目立つ存在となり、ホーム近辺のシンボルツリーとなる。敷地内で、例えば中庭に大きな桜の木があれば、春にはお花見ができるとともに、居室やリビングからも眺めることができる。

必ずしも地面の庭でなく上階のテラスにプランターを用いて植えるのでもよい。入居者たちが植えた記念樹の成長は、皆の楽しみとなる。

人に自慢したくなるような木を植えて大切に育てる。
土地の気候風土、日照、風通し、土壌を確認して、適切な樹種を選ぶ。
枝振りや大きさ、落葉樹か常緑樹か、季節の花を楽しむのかなどに注意して植える本数や配置を計画する。
桜でなくとも高木があれば日陰をつくり憩える場所ができる。