Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり

No.060
チャンス

元気に生きる

Live with vigor

運動を生活の一部に。

元気に生きる

これにより

運動を通して体力維持や介護予防に取り組むことができ、元気に生きようという気持ちが自然とわいてくる。運動することが日々の生活の中に自然と取り入れられる。

その背景には

運動することが強いられているように見えると、元気になるための運動にならない。
  • アイコン すべてのホームで機能回復訓練室など、しっかりとした運動の場を設けるのは難しい。また、運動することに対する敷居を上げたくない。
  • アイコン 自分からやろうという決意と強い動機が無ければなかなか運動は続かない。
  • アイコン わざわざ運動する場に行かなければ運動できないとなったら行かなくなる。

こんな風に

運動の基本である「歩く」ことはホーム内の廊下、庭、果ては玄関前のスロープを使ってもできることである。運動するそばに休憩できる椅子やソファーがあれば、疲れることを心配せずに運動に向かえる。

もっぱら室内だけで運動するのではなく、やはり太陽の下、外気を吸いながら行うのが一番気持ちいい。

機能回復訓練器具を設置するスペースを計画的につくる。
廊下の手摺を使いながら歩いたり、運動の合間には休憩したりできるように、運動が行える環境づくりに配慮する。
リビングやダイニングを体操に使うことが想定される場合は、食事と運動の両方のシーンに合った環境づくりに配慮する。
天気が良い日にはテラスやウッドデッキに出られるよう、部屋と外構庭の関係に配慮する。
『元気に生きる』ホームとしてアピールするため機能訓練室の配置を工夫する。例えば、エントランスホールの横に配置して、訪問者に積極的にアピールする。ただし、部屋が丸見えという印象にならないよう、直接の視線を外すなどの配慮を行う。
機能回復訓練室内にカウンターやテーブル/椅子を置くことでくつろぎのスペースにリハビリ機器があるという環境づくりを行うなど、リハビリへの敷居を低くすることも楽しい試みである。