Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり

No.020
内と外

散策できる小径

Passage for roaming

ちょうどいい散歩コースがある幸せ。

散策できる小径

これにより

気軽に散歩に出かける気持ちで庭に出て散策しながら、外気に触れ日差しを浴びることで、気分転換を図れる。

その背景には

歩いて回れるほどの広さがあるにも関わらず、庭一面うっそうとした緑では、視覚的な緑の効果を感じるだけだ。
  • アイコン 日常の中で庭を楽しむためには、緑の中に入っていける道を整備することが必要である。
  • アイコン 植栽や外構設備の配置を小径をきっかけとすると、庭に遠近感が出て奥行き感が得られる。
  • アイコン 菜園スペースや小さな広場など庭にテーマを持たせると、散歩がより楽しくなる。

こんな風に

庭はただ眺めるだけではなく様々な目的を持たせることで、入居者の気分や期待に沿って活かされるようになる。

共用部や居室からつながる庭に、植栽の間を縫うようにして小径をつくることで、気分転換の散歩や、機能訓練の散歩が気軽にできる。

また、散歩をしながら外気浴や日光浴を行うとともに、小径沿いの植え込みやプランターの植栽を手入れしたり、野菜の収穫を期待したりするなど、楽しみが広がる。

庭に植栽や花壇を縫うようにして回遊できる小径をつくる。
小径の散策路は歩行や車椅子の障害となる段差をなくし、小径沿いにベンチなど座れる設備を置いて、不安なく散歩できるようにする。
室内からの出入口はバリアフリーサッシとして、身体の状態によらず出入りできるつくりとする。
小径を回遊形式にすれば、一回りすることの楽しさが得られる。行き止まりの小径であっても、行く先に目的となるベンチやシンボル的な植栽を置くことで、散歩が楽しくなる。
四季の木々が入居者の癒しとなるので、落葉樹、常緑樹、低/中/高木、花や野菜など、できる限り多様な分布となる植栽計画とする。