Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり
No.036
距離感/間
これにより
入居者が求めていること、困っていること、伝えたいことを日常の会話の中で知る。
その背景には
「ご相談の場」という改まった場を持たない限り、入居者に関する事情がわからない。
- ダイニングなどの人が多く居る場では、個人的な話を伝えることは難しい。
- 個人的な事情を伝えるためにきちんと「面談設定」しないといけないとしたら、面倒で敢えて行わない。
- 日常の様子や自然な会話の中に、個人的な事情が現れている。
こんな風に
日々の生活のシーンで入居者が感じる困りごとや欲求、家族の要望は、改まった相談の場よりも自然な会話の中にこそ現れる。
スタッフは業務に集中してしまうことも多く、入居者や家族が気軽に話しかけづらくなってしまうこともある。かしこまって話をするのではなく、顔を見れば自然と会話が生まれるような環境をつくること。
入居者とスタッフが気軽に、気兼ねなく会話ができるような場所づくりを行う。
入居者とスタッフとの一体感が得られるような空間、場所の雰囲気づくりを行う。
スタッフがお茶の準備や書き物をするキッチンやテーブルが、入居者のテーブルと一緒になっているカウンターキッチンをつくる。
かしこまった正面座りよりも、横に並んでラフに会話ができるようなテーブル配置を行う。