Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり

No.046
目的のいらない場所

大きなテーブル

A big table

家具がパブリックになる
大きさがある。

大きなテーブル

これにより

ふらっと何気なく訪れて、見つけた場所に座って自由な時間が過ごせる。

その背景には

テーブルが個々に置かれて、人がパラパラと座っている様子は、寂しい印象だ。
  • アイコン 背中同士で座ったり、距離が遠すぎたりすると会話や交流は生まれない。
  • アイコン 入居者同士で気が合う人、合わない人が居て、席を選んで座る。
  • アイコン 4人掛けテーブルを配置すると座席配置の効率性が高い。

こんな風に

一人で居室に居ても退屈だったり、特にすることが無かったりする。ふらっとリビングやティールームに来た時に、自然と座って過ごせるようにしたい。

長くつなげて大きいテーブルにすると、好きな場所を選べて座りやすいし、既に他の人が居ても適当な距離を取った席も選べる。大きいテーブルにすることで、程よい距離感で入れ替わり立ち替わり、座ったり立ったり、歩いたりすることができる。

ここに来ればいつも誰かがいるといった安心感が生まれ、コミュニティが感じられる。

6~8人もしくは、それ以上が囲んで座れる大きなテーブルをリビングやティールームの真ん中に置く。
テーブルの形は座る人すべてが等しい距離になれる丸い形も効果的である。
既に4人掛けテーブルがある場合は、つなげて大きなテーブルとして椅子を並べる。食事の時は元に戻して必要人数席を確保するなどのレイアウト調整をする。

実践例

ここち江坂

ここち江坂 談話スペース

リレ石川橋

リレ石川橋 ダイニングルーム