Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり
No.021
内と外
これにより
開口部を通して外部空間を眺めることによって、実際より奥行き感を持って広がりを感じることができる。
その背景には
庭は広場的な場所が目立ってしまうと、外に出ない・出られない人にはつまらないものになる。
- 植栽は低/中/高木それぞれに適切な植え方の密度や場所がある。
- 腰壁やベンチ、パーゴラ(藤棚)などの構築物の配置を重ねることで遠近感が生まれる。
- 植栽は単にうっそうとさせるのではなく、空きをうまく取り込むことで広がり感が得られる。
こんな風に
ホームを訪れた時に、エントランスホールに入って、視界に明るい外光や庭の緑が飛び込んでくることは、驚きでもあり良い第一印象を与えてくれる。
庭や中庭の見せ方が効果的であれば、実際よりも空間を広く感じることができる。また、庭の植栽や緑に花が混じれば四季折々の変化を楽しむことができ、エントランスホールやラウンジは集いの場としても利用される。
庭を形づくる地面や植栽、塀などの配置に遠近感を持たせ、立体的に見せる。
エントランスホールやラウンジなどの部屋と庭が接する開口部はできる限り大きく取り、全面ガラスとする。
部屋の間口が狭い場合は、奥行きを深くして外の景観に額縁効果を狙うなど、部屋のプロポーションを工夫する。
低/中/高木を手前から奥へ植えるなど、植樹の順序や密度に配慮する。
内部空間の床や天井の素材、デザインを開口部の外側まで連続させることで、遠近感を得ることができる。
実践例
グランダ目黒 エントランスラウンジ
ボンセジュールつきみ野 エントランスラウンジ
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