今のあなたがすばらしい
折り合いをつけるBalancing what you feel.
気持ちのバランスを図る
幼児期の3~5歳児のクラスに入る年齢になると、自分と友だちの間で、遊びを含めた活動について、互いに意見が合わないことが起きてきます。
その状況において
最初は自分で気持ちを整理することが難しく、大人の援助を必要とするけれど、ずっとそのままでは、他人まかせになってしまいます。
- 保育者はこどものすることに何でも介入しがちで、こどもの成長の機会をつぶしてしまう場合もあります。
- こどもは他のこどもの考えや気持ちに触れたり、ぶつかったりすることで、刺激や力を得て、成長します。
- こどもが自分の心の中で納得して気持ちをまとめられないと、真の解決にはなりません。
そこで
こどもがひとつ前にしたことを引きずっている様子だったり、友だちとの関係でつまずいている様子の時に、落ち着いて考えるゆとりや場所を用意しましょう。
- こどもの気持ちがクールダウンできる時間や場所を用意します。例えば絵本コーナーや事務所などに、こどもが避難できるような居場所をつくりましょう。
- その時、保育者は寄りそいつつも、こどもが自分で解決できるようにじっくり待つことが大切です。
- こどもが泣いている時には、じっと泣き止むのを待ち、その子が自分一人で立ち直ったことを、しっかりとほめることを忘れないようにします。
- こどもたちどうしの関係性からトラブルが起きた時には、思い切ってこどもたちどうしに解決を委ねてみます。
- その時に、年上の子がそっと年下の子の涙を拭いてあげたり、気持ちを言葉に表したりしているのを見守ることも大事です。
そうすると
自分で気持ちを整理して、冷静に物事を考えられるように育っていきます。また、「自分で解決した!」という成功体験が、気持ちの強さやしなやかさをもたらし、他の人の気持ちに寄りそうことができるようになり、こどもたちはコミュニケーションする力を育んでいきます。