ベネッセメソッド　その子の宇宙が拡がり続けるためのことば - その子の宇宙が拡がり続けるためのことば

　ベネッセの保育園では、『よりよく生きる力（Benesse）の基礎を育てる』という保育理念のもと、20年以上にわたり保育実践を重ねてきました。そして、これまで積み上げてきた保育の特徴を表現し伝えたいという思いから、『その子らしく、伸びていく。』というメッセージを2016年につくりました。
　このサイトでは、理念に基づいた実践や特徴を広く世に伝え、さらに保育を進化／深化させていくための共通言語を、7つのまとまりで構成される40の手掛かりとしてご紹介しています。こども自身の未来の可能性と拡がり続ける大きさは宇宙のように無限であることから、『その子の宇宙が拡がり続けるためのことば』として書き記しました。
そして、これらの共通言語は、実際に保育園を訪れてヒアリングをして集めた実践の様子を基にして、パターン・ランゲージ(※)の手法に倣って記述を試みています。こどもを取りまく「状況」を捉え、そこに潜む「問題」を紐解き、「解決」へのアプローチを示し、「結果」に結びつくまでのプロセスを表す言葉と、イメージを広げ・結びつけるイラストによって、共感性・再現性・創造性を生み出し、目の前のこどもたちとのかかわりを「やらねばならない」ではなく「やってみよう」と思えるような行動を支援する、誰にでも開かれたツールを目指しました。本サイトを多くの方に活用して頂き、社会づくりの一助となれば幸いです。
　私たちはこれに留まらず、実践知を言語化し、再現可能にしたものを「ベネッセメソッド」と名付け、介護・保育事業を担う立場として、これからも体現し、深化させ続けていきます。

※1970年代に、都市計画・建築家のクリストファー・アレグザンダー氏が提唱した、建築・都市計画において真の住民参加を実現するために共通言語を構築・活用する理論。