言葉は渡すもの
声かげんThe best timing is the primary factor of success.
かけすぎないちょうどいい塩梅
こどもは、成長の過程で初めてのことに挑戦したり、いろいろな問題や悩みごとを抱えることがあります。
その状況において
保育者は良かれと思って、こどもの気持ちやしたいことを代弁したり、手を出してしまいます。
- こどもは何か言おう、伝えようとする時に言葉が出るまで時間がかかったり、言葉にできてもうまく伝えられないことがあります。
- こどもは自分のことも、また他のこどもとの間でも『折り合いをつける』ことが難しい時があります。
- そのような時、保育者はこどもの発言や行動を待たずに、つい助けを出してしまいがちです。
そこで
こどもたちが自発的に活動できるように、こどもにとってのベストなタイミングを見計らって、声かけをしていきます。
- こども一人ひとりをよく観察して、それぞれのこどもの心の状態や気持ちを理解するようにしましょう。
- こどもがうまくできず、投げ出しそうになっている時に、“正解”ではなく“ヒント”を提案することで、解決した時に、まるで自らできた、気づいたと思えるようにしましょう。
- 何かに挑戦しようとしているこどもが、乗り越えるべきハードルを前にしている時に、すぐに声をかけたり手を出したりせずに、いったん待って見守りましょう。
- こどもが自分で達成した時には一緒に喜び、失敗した時には一緒に悔しがるなど、こどもの気持ちに共感していることを言葉にして伝えます。
- 声かけのタイミングは先回りするのではなく、見極めること。時機を得たアドバイスが一番効果的です。
そうすると
保育者が声をかけてくれることで、こどもは自分のことを見てくれている、自分のことが認められていると安心し、自信や意欲を持って最後までがんばれるようになります。