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言葉は渡すもの

言葉は渡すものForward your words politely.

手渡すように丁寧に

クラスの大勢のこどもたちに一度に声かけをする時も、またその中の一人に声をかけようとする時も、ついつい大きい声になりがちです。

その状況において

大きな声で伝えられる言葉は、一人ひとりのこどもにとって自分に伝えられていると受けとれません。

  • 伝えたいことが命令・指示のたぐいの時は、ついつい声が大きくなってしまいます。
  • こどもと対等の関係で会話をする時は、自然と落ち着いた静かな言葉でやりとりができます。
  • こどもが危険な時など、大きい声で指示を伝えなくてはならない場面もあります。

そこで

伝えたいことがある時は、普通の声の大きさで伝わるくらいの距離まで、こどものそばに行って話をします。

  • 保育室内が目的や見通しを持った生活ができるような空間であれば、保育者はこどもの様子(状況)を見極めて声をかけることができます。
  • こどもの生活と時間が、自然に流れるように生活リズムを組み立て、次にどうするか、何をするかについて、わざわざ大声を出して指示しなければならない状況をつくらないようにします。
  • 普段こどもに話す時は、手渡すように一言一言を丁寧に伝えましょう。
  • こどもの適性や発達を見極め、できること・できないことを把握したうえで、落ち着いてこどもと話をしましょう。
  • 言葉を聞いてくれない時は、こどもとの意思疎通が図れていない時と考えて、保育者自身が何ができていないのかを見つめなおすとよいでしょう。

そうすると

大きい声が必要なくなり、対等な関係での対話が生まれます。ルールや指示が減って、こどもの自主性に任せられるようになり、大人も肩の力が抜けて穏やかな気持ちになります。自然と、緊張した雰囲気がなくなっていきます。

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