Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり

No.065
時を超えた工夫

場の変異

Evolving spaces

つくって終わりではない。
そこがはじまりなのだ。

場の変異

これにより

変化する入居者のニーズに対応できるプランや諸室の構成、内装デザインを用意することによって、環境とサービスの多様性を増す。

その背景には

住まい手、使い手の変化にプランや空間が対応できない場合、無理が生じて混沌とし、機能性までもが失われる。
  • アイコン 亀や蟹が甲羅を体に合わせるように、人も住む空間を変容させていくべき。
  • アイコン 設計が意図していなくても、私たちはそうしたいと思うことに沿って場所や空間を使う。
  • アイコン この場所をこんな風に使いたいと思った時、私たちは勝手に家具や小物など、色々なものを持ち込んで飾りたてる。

こんな風に

時間が経過するに伴い、共用室の場所や空間に求められる用途や機能も変化する。変化に対応できるような内装の設え、設備が必要とされる。

また変化とは別に、私たちはあらかじめつくられたところ以外に過ごしたい場所を見つけ、またはつくり出すことで、隠れ家的な場所や逃げ場を持つことが好きだ。これら予期しない変化や、入居者のニーズに対応できるように計画を行う。

あらかじめ決められた用途の室や空間の一部の設えを変え、別の使い方をする。
面積を切り詰めてどんなに効率的なプランニングを行っても、変化への欲求は抑えきれない。変化=改修が可能となるよう柔軟性を持った間仕切りや設備の計画を行う。
改修計画において水回りや空調・換気設備の制約は重要である。既存設備の配置をよく考慮した綿密な設計を行う。
いざ改修・変更を実行する時は、提供者目線ではなく入居者目線に立つ。
誰が何を望んでいるのかを明確にするため、ニーズを正確にキャッチする。

実践例

まどか船堀

まどか船堀 エントランスラウンジ