Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり

No.016
周辺へのひらきかた

まちにフレンドリー

Being friendly in the neighborhood

親しみやすさと、
セキュリティの両立。

まちにフレンドリー

これにより

ホームの活気ある生活の様子や、入居者の姿が外から見えて、ホームがまちに向かって開いている印象が、まちの人に親近感を与える。

その背景には

気軽に入れる雰囲気が無く、中が見えず閉ざされている時、 まちの人にとっては何の建物かさえわからなくなってしまう。
  • アイコン セキュリティや安全を重視し過ぎると、アプローチに自然に入れない雰囲気になる。
  • アイコン ホーム内の生活のプライバシーを重視し過ぎると、エントランス扉や開口部から中が見えないようにつくられる。
  • アイコン 花や植栽で飾る場合は、日々の維持管理が必要となる。

こんな風に

ホームがまち(地域)に溶け込んでいくためには、まちに対して閉じた印象にならず、開放的で立ち入りやすい印象を与えることが必要である。

玄関先に、入居者が外の空気を吸って気軽にくつろいだり家族と会話したりする場所を用意することで、ここに生活があることをまちの人たちに知ってもらえる。エントランスが奥まっている場合には、アプローチを季節の花などの植栽で飾り、自由に座れるベンチを置くことで、まちに対してウェルカム感をつくり出すことができる。沿道にテラスが配置される場合には、カフェ風につくり魅力の一つとして位置づけ、ホームの「売り」として看板的なスペースとするのもよい。

玄関前にベンチや花を置けるスペースを計画し、入居者の外気浴や気分転換、またタクシー待ちに使えるようにする。
沿道部分にベンチを置いて、まちの人々が気兼ねなくくつろげる場をつくる。
道路側にダイニングやテラスが配置される時は、中での活気ある印象が外部に表出するような開口部、境界フェンスのつくりとする。
エントランスに至る長いアプローチは賑やかに花で飾る。日々の手入れなど維持管理が重要であるが、花壇や寄せ植えであれば入居者とともに植え替え作業を行う。
地域の子供や中学生たちが自然に立ち寄れるような開放的なつくりとする。

実践例