Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり
No.015
周辺へのひらきかた
これにより
ホームが地域に対して開かれ、人の交流やアクティビティが活発に行われ、入居者が活動を通じて生活に充実感を得る。
その背景には
後から土地に入っていくので、積極的に意識して近隣・地域との係りを持たねば交流は生まれない。
- 住宅地では、ホームの建設自体が反対されることがある。
- 入居者の中には遠方から転居してくる場合もあるので、もともとよそ者と思われがちだ。
-
ホームがただの施設としてしか存在しない時、ホームは近隣・地域にとって有効な
場所として受け入れられない。
こんな風に
もともとある地域コミュニティにおいて、ホームが孤立することなく溶け込むことができると、入居者の生活は活き活きとした充実感のあるものになる。
ホーム内の場所を地域に提供し、地域住民を招き入れる。あるいは、ホームの外で行われる地域の活動に積極的に参加する。こうした地域交流はどちらも、ホームでの生活にありがちな閉塞感を解消するきっかけをつくり出す。
ホームが地域と入居者をつなぐ役割を担うことによって、地域コミュニティを通して社会に属しているという「広がり」を実感することができる。
ホームと地域との関係性が強まるような作用が働く取組みを行う。または、仕組みをつくる。
地域住民が利用できるスペースや図書コーナーなどを設けることで、入居者との交流のきっかけをつくる。
ダイニングや庭などを活用した、交流の生まれるアクティビティを実施する。
災害時などを想定した地域貢献のある係り方も有効である。
行政による地域交流の取組みなどに参加し、地域に開いたホームとなるような係り方を行う。