Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり
No.003
不安をなくす
これにより
入居者や家族が安心できる雰囲気をつくると同時に、生き生きとした生活の雰囲気が外に伝わる。
その背景には
玄関周りが無個性で特徴が無いと、ホームでの生活の様子が伺い知れない。
- 玄関から中の様子が見えず、外を飾る植栽も何も無ければ、何の建物かさえわからない。
- 玄関に至るアプローチも、歩道と駐車場、車路が明確に分離できないと、玄関がどこにあるのかがわかりにくくなる。
- 玄関位置は、敷地形状やどの方角に道路が接しているかによって大きく左右される。
こんな風に
ホームの生活が生き生きとして心華やぐものであったとしても、もしも建物の入り口である玄関周りからその様子が伺い知ることができなければ、入居者、家族の気持ちはいかなるものであろうか。
ホーム内での生活の様子を理解しやすくすることで、家族、友人、見学者が来訪した際、活気があって生活の暖かさがあるホームだと感じてもらいたい。
ホームの「顔」となる玄関先は、おもてなしの雰囲気と生活の豊かさを表出するようにつくり込み、来訪者を季節の花でお迎えする。
玄関先のスロープやアプローチに花を植え、世話をすることで、出迎えの雰囲気をつくる。
玄関先にベンチやテーブルを置いて、外気浴やお茶などくつろぎの雰囲気をつくる。また、入居者や家族がタクシー待ちをしたり、長く歩くと疲れてしまう入居者が休憩したりできる。
キャノピー(庇)を取り付け、雨に濡れないためだけでなく、建物内部へ引き込むような雰囲気をつくる。
エントランスホールは、玄関から入って一目で雰囲気がわかる配置とし、ダイニングとエレベーターの動線の中央につくる。
実践例
くらら宮前平 玄関