Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり

No.061
チャンス

わたしたちは作家である

We are all artist

ひとたびつくりはじめれば、
みんな制作に没頭する作家である。

わたしたちは作家である

これにより

入居者の創作意欲がわき、ひいては前向きな生活意欲がわく。作品を尊重し、センス良く展示することで、交流や会話のきっかけになる。

その背景には

飾り付けが用意されたものばかりでは、暮らす人の主体的な表現が無く、どこかで見たことのある環境になる。
  • アイコン 市販のアート品は華やいだ雰囲気を演出しても、個性は感じられない。
  • アイコン 暮らす人の個性は、その人が制作したもので表される。
  • アイコン ずっと続けてきた趣味はもちろんのこと、何か新しいものでも一度始めれば楽しく没頭できる。

こんな風に

自分の作品について語る時、人はとても饒舌になる。

アクティビティなどを通して入居者が制作した作品を飾ることで、日々の成果を皆で確認し、その出来栄えをたたえ合うことができる。また、一つひとつの作品を尊重し、センス良く展示することで作品は一層輝いて見える。その結果、制作者の益々の参加・創作意欲の向上を期待できる。

制作した作品をエントランスやラウンジなど、来訪者の目に留まるところに展示する。
その他、ダイニングへ行く廊下の途中など、ホーム内の移動の際に目にすることができるところを選んで展示する。
飾り方の方法や展示期間などのルールを決めて、展示物がある風景が常態化してしまわないようにする。つくった作品を写真アルバムに整理するのも、尊敬の気持ちにつながる。
作品コーナーを設けたり、『凹みの空間』を作品コーナーにしたりと、展示場所を工夫してつくる。
制作するもので季節感を表すなど、ホーム内の環境を手作りで表現する。
アクティビティの様子の写真を『みんなの額縁』で表すことで、参加した様子を家族に伝えることができる。