Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり

No.012
立地をたのしむ

隣は緑

The grass is always greener

周りや目の前にある特徴を、
生活に取り入れてみる。

隣は緑

これにより

ホーム単体では成しえない環境をつくり、生活を獲得することができる。

その背景には

ホームの周りにある特徴を何か一つでも捉えて、優れた環境として有効に活用することができない。
  • アイコン 敷地要件やホームの規模から、周囲に十分な空地を設けることができない。
  • アイコン ホームと周りの住宅双方のプライバシー保護のため、プランが制約される。
  • アイコン 建築法規や近隣への配慮を十分に行った計画が必要である。

こんな風に

豊かな環境をつくるのは、素晴らしい眺望や大きな樹木だけではない。日々目にする何気ない風景の中にも暮らしを豊かにする要素がある。

ホームの周り、地域の風景に溶け込んでいる特徴を捉えて取り入れることで、ホーム内の生活に豊かさや楽しみを加えることができる。緑や自然があれば四季の変化や移ろいを楽しみ、子供たちが遊ぶ公園があれば無邪気な姿から元気をもらう。

周辺の風景に着目し、ポジティブな心理的効果が期待できるようであれば活用を検討する。
目の前の道も幼児や小学生が道草をしながら通れば微笑ましい風景となる。
限られた狭い空間であっても、囲われた空間の良さを引き出すことができる。
境界の設計はセキュリティを確保しながら、視線は通るように、素材やつくり方を工夫する。

実践例