Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり

No.055
ワープ

生き物

Living with pets

世話をすることで満たされる充足感。

生き物

これにより

鑑賞や触れ合い、成長を見守ることで私たちは心を癒されるとともに穏やかな気持ちになれる。

その背景には

生き物は生きている。だから扱い方、餌のやり方などの飼育法をきちんと守らねば、生き物と人が互いに傷つく。
  • アイコン どんな生き物でも飼育係を決めないと、餌や衛生環境の管理ができず、すべてスタッフが管理しないといけないと決めつけている。
  • アイコン 魚の場合、水槽を定期的にきれいに掃除しないと水が濁る、病気が繁殖する、果ては死んでしまう。犬には適度な運動が必要で、散歩に連れ出す必要がある。
  • アイコン 必ずしも動物が好きとは限らない。

こんな風に

身近な動物は不思議な力を持っている。例えば目の前に水槽があると、とにかく私たちは覗き込んで時を忘れて小さな魚に見入ってしまう。犬や猫を見ると鳴きまねをして近くに呼ぼうとする。

水槽をのぞきこんで鑑賞魚の様子を見たり、犬がのんびり昼寝をする様を眺めたり、さらには庭の木に巣をつくって雛が育ち、やがて巣立って行く様子を見たりすることで、私たちは動物を通して優しさに気付き、自分のことを振り返るなど、内省的な行動に突き動かされる。

生活の中に動物がいることは自然を感じる機会であるとともに、動物に直接触れることで友を得ることとなる。

鑑賞用の水槽を置く、犬を飼う、野鳥を招くなど、生き物とともに暮らす。
水槽をインテリアの一部として表現するために、造作棚や壁面に組み込む。
中木や高木に木製の巣箱を用意して、野鳥や小鳥が訪れるきっかけを与える。
アニマルセラピーや「犬との触れ合い会」を催したり、動物を通じた地域との交流を図ったりする。
水槽の掃除、犬の糞の始末などの衛生管理、餌やりの頻度・量の管理を行うことは必須の条件である。