Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり
No.013
立地をたのしむ
これにより
プライベートな庭が付いているというお得感などが生まれ、景色が良さそうな上階よりも、1階の居室の方がより選ばれるようになる。
その背景には
隣家に近く、近隣からの騒音、プライバシーの問題や、敷地外からの侵入のような防犯上の不安がある。
- 敷地内の避難ルートや自治体の建築安全条例などで、空地を確保しなくてはならない場合、専用庭的な付加価値がある居室がつくれない場合がある。
- 地続きの庭は、セキュリティ面で入居者に不安が出やすい。
- 実は共用部へのアクセスがしやすいというメリットが見えてこない。
こんな風に
採光や通風、景色の点で上階の居室の方が選ばれやすいが、1階居室の特性を活かした居室プランによって魅力付けを行うことで、上階と同等かそれ以上に選ばれる部屋となる。
1階居室は、何よりも地面に近く、安定感を提供することができる。また、スタッフが滞在する場所との距離が近いことの安心感もある。
1階居室にしかない魅力が、人によっては換えがたい価値となる。
居室前の外構部分を専用庭的につくり込んでプライベート感をつくり出す。
地面に接することを活かして、緑豊かな庭園を持つ部屋のイメージを形成する。
居室前の外構部分が庭に連続する時、ウッドデッキテラスなどの素材を延長して一体感を出して広く見せる。ただし、居室のプライバシー確保には留意する。
実践例
リハビリホームグランダ芦花公園 居室モデルルーム