Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり
No.011
立地をたのしむ
これにより
地域固有の自然なまち並みを眼下に見下ろしたり、遠く広がる素晴らしい景色を遠望したり、時間の移り変わりの中でじっと見つめて楽しむことが眺望という価値になる。
その背景には
せっかくの眺望を得られても、これを満喫できる場所が無くては無駄になる。
- 部屋からの見晴らしの良さは、価格に反映されるほど高い価値を持っている。
- 私たちは周りの景色の中で、今自分が居る場所を認識する。
- 風景は時間毎、季節毎に一刻一刻と変化するから見ていて楽しい。
こんな風に
朝に夕に、また晴れた日だけでなく曇天の日にも雨の日にも、外の様子に触れて一日一日を確かめることが私たちには欠かせない。
毎日確かめる風景がホームに固有のもので、かつ印象深い眺望であれば、日がな一日景色を眺めて暮らすのもよい。来訪者にとっても、訪れる度に変化する景色は楽しみの一つとなる。
ホーム固有の立地環境を活かす。また、見晴らしが得られる場所を選び、楽しめるよう窓をつくり、椅子やソファーを置く。
素晴らしい見晴らしを得られる環境を活かすための配置計画を行う。
多くの入居者が楽しめるよう、共用室の配置や開口部の設け方に配慮する。
居室の場合には、家具配置に必要な壁と開口部の取り方を工夫する。
屋上からの眺望は入居者すべてが等しく楽しめるものであり、室内からの景色より大きく広がりがある。
実践例
メディカルホームグランダ岡本 ダイニングルーム兼機能訓練室
グランダ玉川学園 エントランスラウンジ