Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり

No.010
立地をたのしむ

その土地らしさ

Identity of the site

その場所でしかつくれないものや、
できないことを大切にしたい。

その土地らしさ

これにより

歴史や風土、特徴的な風景や建物様式などが反映されたデザインや表現に触れながら時を過ごし、その土地に住むことの喜びや誇りを生活の中で常に感じることができる。

その背景には

その土地ならではの自慢にできることが、日々の生活から、いつの間にか失われてしまう。
  • アイコン 生活の中で目にして耳に聞くことから、住んでいる土地と全く無縁でいることはできない。
  • アイコン 都心や郊外、観光地の近くなど、土地は必ずその土地らしさを持っている。
  • アイコン 生活の場がまちとつながりを持つ時、日々がより豊かに、楽しくなる。

こんな風に

そこに住むことを選ぶ理由は様々であるが、選んだ場所を誇りに感じて、友人・知人に紹介したり、客人を招待したりできることは大きな喜びである。

まちの姿を映す眺望や写真、アート作品はその土地らしさを伝えてくれる。ホームが土地のモチーフに溢れていれば、入居者はたくさんの風景を思い浮かべることができる。

住み慣れた場所に建つホームであれば、その土地への親しみや懐かしさをずっと感じていくことができる。また、住み慣れた場所でなかったとしても、個人の思い出を揺さぶる要素となるかもしれない。

屋上や食堂などに、そのまちを一望できる場所をつくる。
『一富士・二花火・三桜』など、特にそのホームにしかない眺めを望むことができる部屋の窓は大開口にして、圧倒的な魅力付けを行う。
ホーム周辺の名所の風景をモチーフにしたアートや、その土地の工芸品などを利用したアートを展示する。
観光地の近くなど立地の特色性を持つ場合は、その雰囲気にかぶれるぐらいの大胆な内装表現を行う。
各階の廊下に市内の通りの名前を付ける、浴室に名前を付けて浴室利用が楽しめるなど、フロア間の移動が楽しめるようにする。

実践例

リハビリホームグランダ神戸北野

リハビリホームグランダ神戸北野 エントランスラウンジ