こどもからはじまる
アトリ園Art-garten.
創造の館
遊びの中で創られるものは多種多様で、一人ひとりのこどもによって創られる物、(創りたくなる)タイミング、得意なものは違います。
その状況において
こどもたちが創りたいものはそれぞれ違うのに、創ったものすべてを同じフレームの中にまとめて飾りがちです。
- 日常的に創作活動を行って、出来たものをさりげなく飾っていきたいのに、全員の作品を展示できる適当なスペースや場所がありません。
- 展示するものは完成したものに限ると思いがちであり、並べて展示すると、ついつい大人の視点で比較してしまいます。
- 作品として成果物がないと、「活動(教育的活動)をやっていないのでは?」と思われてしまうことが心配となり、飾ることでそれを示そうとしてしまいます。
そこで
すぐに創作活動にとりかかれる環境を用意して、その子の作品や創作行為に合わせて展示しましょう。
- 作品を創るためのさまざまな素材や道具を、使いたい時にこどもがすぐに手に取れる場所に置くようにします。
- 何かしらのインスピレーションを受けて、突然に創作活動がはじまることもあります。作品創りのはじまりと終わりはこどもに委ねてみましょう。
- 積み木や創作玩具など、制作途中のものを壊さず続きができるようにコーナー、棚、カウンターや窓枠などを使って展示スペースとしてみましょう。玩具で表現したものも立派な作品です。
- みんなや保護者に見てもらいたい、という作品ができたら、棚に置いて飾ったり、額に入れて飾ったり、それを飾る工夫をしましょう。
- 抑えつけず、決めつけず、ありのままを受け入れて、人として対等にこどもに接します。創られた作品を通して、こどもの気持ちや背景となる体験に寄りそいましょう。
そうすると
保育園の中にはいつもこどもたちの作品があふれ、作品を飾ってあげて、得意なことを認めていくことで、こどもは感情を素直に解放できるようになっていきます。