0%

013

言葉は渡すもの

こどもとの知恵くらべPresent danger turns into pleasure place.

好奇心に先回り

こどもの行動によって、安全な場所も危険な場所へと変化してしまいます。また、危ない場所もあるので、安全対策は欠かせません。

その状況において

大人にとってはなんでもない場所も、自分で危険予測・回避ができない乳幼児には事故やケガにつながる場所になってしまいます。

  • こどもの行動は予測が難しく、また突然の危険回避が難しいために、こどもにケガはつきもの。
  • 重大事故につながるケガは避けなくてはなりません。
  • 安全対策ばかりを重視すると、仰々しくて無機質な施設のようになってしまい、禁止事項をたくさんつくってしまいます。

そこで

こどもの行動を予測し、さりげない配慮で、こどもの動線に危険な環境をつくらないようにしましょう。

  • 安全な保育室でも、家具や備品の配置によっては、こどもたちにとって思わぬ危険が潜む場所になってしまいます。どんなことが危険につながるか、そしてそれをどのような工夫で回避できるかを考えましょう。
  • 例えば、低い棚の上にこどもが登らないように、電車のレールを棚の上に設置して、その棚の上を使ってこどもが電車で遊ぶようにします。
  • 例えば、園庭のフェンスによじ登らないように、花を植えた鉢をバスケットなどを用いて引っかけると、花はきれいで大切なものだと思う気持ちが先に立ちます。
  • 例えば、園庭の塀に黒板を設置し、すり傷防止の安全対策と、思いっきり絵を描く楽しい場所にすることを両立させます。すると塀がコミュニケーションの場に変わります。

そうすると

あれこれ禁止することでこどもを束縛するのではなく、備品の活用やレイアウトの工夫によって自然と危険を回避するようになる安全対策を行うことで、こどもたちの主体性や自由を尊重することができます。

関連パターン