ひとっていいな
その子の紋章My symbol mark.
自分を確立する目印
たくさんのこどもたちが共に生活する保育園には、まだ自分の名前が読めず、自分の物かどうかの判断や区別が十分にできない年齢の子もいます。
その状況において
毎日の生活の中で出したりしまったりしている物なのに、表示がないことで場所や所属がわからなくなり、不安になります。
- 乳幼児の早い段階では、まだ十分に文字が読めません。
- 使っている物や、片付けにしまう場所に表示がなければ、他人や自分の物/場所の区別ができません。
- 保育者は、こどもが自分で見つけるのを待つより、すべて指示し与えるほうが早いと思って行動しがちです。
そこで
その子だけのシンボルマークを入園の時に決め、その子の物や場所に表示しましょう。
- 入園の時に、乳児の頃から認識しやすい身近な物をモチーフにしたマークを決めて、卒園するまで使います。
- 保育園内の下足入れや棚など、こどもたちが使ったり、物を片付ける場所にマークをつけておきます。
- 幼児クラスでは、その子の制作した物だとわかるように作品にマークをつけます。
- 一時保育など一時的なお預かりであっても、その子のマークを決めましょう。
そうすると
マークがあることで自分の物や居場所がわかり、安心して生活を送ることができます。
保育者からの指示を受けなくても行動しやすくなり、こどもが主体的に行動できるようになります。そうすることで、見通しを持って生活ができるようになるのです。