Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり

No.042
距離感/間

愛着は細部に宿る

Deep consideration of space

きめ細かい心配りや、
清潔感を保ちたい。

愛着は細部に宿る

これにより

ディテールから表現までこだわると、空間づくりの細かいところまで気を配っていることが伝わる。

その背景には

ディテールにこだわらず大雑把につくられた場所では、環境を崩さずに使うという意識が低くなる。
  • アイコン 入念に形づくられたディテールは画一的な印象が無いため、自然と取扱いに注意するようになる。
  • アイコン 空間にきめ細かい心配りを感じる時、居住まいを正すほどではなくても、雰囲気を大切にする。
  • アイコン 完成していて崩せない、と感じたら大切に保とうとする。

こんな風に

単にお喋りや井戸端会議をするための場所であっても、多目的でシンプルにつくられた場所よりも、ある程度の舞台設定が用意されている環境の方が会話が弾む事がある。これは、装飾や調度品が会話のきっかけになることもあれば、場所への愛着が生まれやすく安心感や居心地の良さに変わるからであろう。こうしたつくり込みがホーム全体に浸透し実行されることで、魅力あるホームが形づくられる。

観念的な表現であるが、繊細であると同時に饒舌で感情豊かな空間の表現や細部への心配りが、そこで過ごす方々の振舞いに置き換わることである。

内装仕上げのディテールに気を配り、色や素材の選定をしっかりと考える。
例えば、ホワイト色で統一したインテリアに、ウェッジウッドの装飾品を置くような表現は、ティータイムを楽しむのに適している。
生活イメージを提案するモデルルームでも、家具や小物といったアイテムからその場所で暮らす方々の生活イメージが浮かんでくるような、インテリアづくりを徹底的に行っている。

実践例

アリア深沢

アリア深沢 コミュニティルーム

芦花公園翠風邸

芦花翠風邸 エントランスラウンジ