Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり
No.052
ワープ
これにより
特別で改まった気持ちになれる場所を持てる。
その背景には
生活の場がすべて同じトーンや雰囲気だと、場所にメリハリがなく、どこに行っても気分が変わらない。
- 場所を形成する材料や色調が変化することで、各々の場所の性格付けがなされる。
- 家では馴染みの深い畳の間は床座の生活に合ったもので、共同生活の場であるホームの全体を畳の間でつくることはできない。
- 車椅子を使う人は段差がある畳の間を使うことが難しい。
こんな風に
日本人にとって畳が敷かれ障子がある空間は馴染みが深く、落ち着く場所である。床座でくつろぐ時間を持てる他、不安な状態になっている方に、気分を変えて落ち着いていただくことに使われることも可能である。
使い方・使われ方という機能性の一方で、和室があること・見えることでほっと安心できるなど、部屋としての象徴性が高いことが大切にされる。
敢えてバリアフリーにせず、小上がりを設けて畳を敷く。
例えばティールームやリビングの一角に10cm程度の小上がりを設けて4帖半~6帖ほどの和室をつくり込む。
車椅子を使う人にも和室の雰囲気を感じてもらうために、段差を解消する介護用品を用意する。
開口部の障子や格子戸、飾り棚、床の間や欄間など和の空間の要素を造作に用いる。
実践例
メディカルホームグランダ塩釜口 ティールーム
メディカルホームくらら三鷹 リビングルーム兼食堂兼機能訓練室
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