Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり
No.041
距離感/間
これにより
共用の場に居ながら程よく親密感が高く、半ばプライベート感が得られる場所ができる。
その背景には
オープンな場所にかしこまって置かれたソファーには、あまり座りたい気分になれない。
- ソファーにテーブルを挟みながら対面で座る応接スタイルでは、フォーマル感が強く緊張感が増す。
- 隣、あるいは角を挟んで座るとリラックスして話がはずむ。
- 小さいグループには少人数にふさわしい広さとプライベート感が得られる場所がよいが、奥まった場所があるとは限らない。
こんな風に
居室にいるのも退屈だが、居室の外で人と時間を過ごす時に少しプライベート感が得られる場所があると嬉しい。
開かれた場所では落ち着かないし、応接室のようなつくりだとどこかかしこまった印象になり、リラックスできない。共用部に居ながら何か守られているようで、かつリラックスできる場所が欲しい。
ソファーやつくり付けの家具をコの字型に置いて、ボックス席のようにする。
囲われ感のある場所は他の人の雰囲気を感じながらも、籠れる居心地のいい場所としてつくる。
ボックス席のソファーコーナーやハイバックチェアは、囲われ感のある場所をつくることができる。
あなぐらのような雰囲気もよいが、窓があって外の景色を楽しめるところであれば、長い時間落ち着いて籠れる場所になる。
実践例
アリア碑文谷 ラウンジ
リハビリホームくらら砧公園 バルコニー