Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり
No.040
距離感/間
これにより
親しい人や家族と落ち着いて話をしたり、ホーム内サークルなどの少人数で集まったりする場を持つことができる。
その背景には
居室と共用部をつなぐ廊下だけでは、一人で居るか皆と一緒に居るかのどちらかしか選べない。
- 身内や少人数の気の合う仲間と集いたいと思った時、開かれすぎた共用部のスペースはなんとなく気後れする。
- ダイニングや共用室は決まった時間に決まった使い方をするので、自分の都合に合わせて使えない。
- 少人数でのサークル的な活動は、時間などに縛られず自由に使える場所で行いたい。
こんな風に
人が暮らす空間には、一人で居る居室から大人数で使うダイニングのような場所まで、広さの段階性がある。居室を出たらいきなりダイニングに行くのではなく、その中間の大きさで、気の置けない間柄の3~4人で使える場所があるとよい。
部屋に居ても暇、かといって賑やかな場所に行くのも気が引けるといった気分の時に過ごせる場所が欲しい。人の気配を感じつつも、他の人に気を使うことなく、気軽に話のできる場所を用意する。
少人数で集うのに適した広さと、適度な囲われ感のある場所をつくる。
椅子ではなく一人掛けソファーを置くことで、ゆったりとした気分で話ができる場所になる。
自然光が入る明るい環境で、外を眺めながら一緒に時間を過ごせる場所がよい。
ライブラリースペースと兼ねて、書物をきっかけに集まる場所でもよい。
実践例
リハビリホームまどか戸田 エントランスラウンジ