Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり

No.025
快適をしかける

トップ/ハイサイドライト

Top light / high-side light

どこからともなく降り注ぐ光と風。

トップ/ハイサイドライト

これにより

壁面のサッシ開口部より多くの光量を取り込むことができる。トップライトやハイサイドライトは部屋に立体的な広がりを持たせることができる。

その背景には

天井や壁が高い空間を照明器具だけで照らすと、陰鬱な雰囲気となる。
  • アイコン 立地条件や近隣都合などで、どうしても窓が設けられない場合がある。
  • アイコン 決まりきった普通の窓では明るさよりも外の風景への関心が高い。
  • アイコン 通風と採光の両方を満たす窓だけでなく、採光に特化した窓を活用すれば、日中は照明に頼らなくてよい。

こんな風に

トップライト(天窓)はその開口面積にもよるが、壁面サッシに比較して数倍の採光効果がある。また壁面サッシは向きによって太陽光を取り入れる時間が限られるが、トップライトからは1日を通して柔らかな自然光を取り入れることができる。何よりも照明器具に頼らず一定の外光が得られることで、明るく伸びやかな空間をつくり上げる。

ハイサイドライトは、必要な自然光を取り込むことに加えて、天井面に光を映して、部屋全体を柔らかい自然光で満たし、斜め天井を組み合わせるとさらに効果的である。

天井に開口部を設けて光を取り入れる。
天井高が高い部屋の壁の上部にも開口部を設けて、光と風を取り込む。
トップライトはガラスの透過度を下げる、あるいは天井用ロールカーテンにより部屋全体を柔らかい光で満たす。
トップライトは最上階において、天井高を高くすることが可能な時に効果的に採用できる。
ハイサイドライトは、壁面に通常の掃き出しサッシや腰窓が設けられない場合に、壁の上部に設けることで必要な自然光を取り込むことができる。
ハイサイドライトは排煙窓を兼ねる場合があるため、確実な開閉機構と防水性能を持つことを確認する。