Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり
No.006
不安をなくす
これにより
実際に生活する雰囲気を、モデルルームや共用部で表現することで、入居を考え見学する人が生活イメージを持つことができる。
その背景には
何も置かれていない部屋や場所を見るだけでは、どんな生活ができるか想像するのは難しい。
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そこで暮らす人の使う気持ちになって、部屋と家具の寸法を把握していない。
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新しい生活の場所では果たして何が必要なんだろうと考えることが、人によっては負担になることがある。
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ホームに入居することになった親には、できる限り不自由はさせたくないと思う。
こんな風に
介護が必要になって新しい環境で生活する不安感がいっぱいな時でも、新しい生活が期待に満ちたものになってほしい。しかし、入居を考え、初めてホームを訪れる人が、そこでの新しい生活をイメージすることは難しい。
モデルルームやリビングのディスプレイは、間取りや部屋の大きさを確認できるだけでなく、新しい生活イメージが湧き出るきっかけでなければならない。ホームでの生活が具体的にイメージできることは安心につながる。
その人の実際の生活に近い家具や小物のディスプレイが見学者の生活イメージを膨らませる。
ホームの立地場所や環境に応じて入居する人をイメージする。性別、年齢、趣味、健康の状態まで、絞り込んだイメージを持つことで具体性の高い生活提案ができる。
モデルルームにはベッドや備品を展示するだけではなく、想定する入居者のイメージに合った家具やタオル、歯磨き、ゴミ箱などの小物類まで置く。
入居者の生活を想定し、朝から晩までホームのどの場所でどのように過ごすのかを、シミュレーションして考えてみる。
実践例

グランダ武蔵野弐番館 居室モデルルーム

鎌倉山荘 居室モデルルーム