Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり

No.007
不安をなくす

手作りのメディア

Handmade media

自分のために
書いてくれた・つくってくれたが
嬉しい。

手作りのメディア

これにより

食事への楽しみや期待感を高める工夫、家族や友人の訪問を歓迎するメッセージなどの、おもてなしの気持ちがかたちとなって表れる。

その背景には

掲示板や印刷物といったものでは味気なく、歓迎感や喜びが伝わらない。
  • アイコン 掲示板は、印刷物が中心になってしまう。
  • アイコン 気持ちを伝えることと、事務連絡を一緒にしてしまう。
  • アイコン 手書きや手作りの掲示物は、毎回続けることによってただの連絡ではなく、相手に気持ちが伝わるコミュニケーションツールとなる。

こんな風に

来訪者を歓迎する気持ちは、丁寧につくり込まれたボードで効果的に表現される。今日の食事の内容を伝えるには、日替わりの手書きの黒板で伝えるのがふさわしい。おいしく食べていただきたい、食事を楽しんでいただきたいというおもてなしの気持ちは、印刷物では伝わらない。

その他、手書きや手作りの制作物を織り交ぜたボードを適切な場所に置くことで、入居者や家族へのメッセージやおもてなしの心は効果的に伝わる。

手書きの黒板や、装飾をあしらって歓迎感を表したボードを置く。
エントランスや風除室にウェルカムボードを置いて、来訪者を歓迎する。
ダイニング入り口に、黒板に手書きで食事の献立を書いたメニューボードを置き、まちなかのレストランの雰囲気を演出する。
メニューボードには、メニューだけでなく食材表記や食事に関する豆知識を載せることで、食事への楽しみの雰囲気を出す。
スタッフ紹介は、勤務中のスタッフの顔がわかるだけでなく、写真の表情が固くならないよう、親しみやすい雰囲気をつくることに注意する。

実践例