こどもからはじまる
こどもからはじまるRespect for the children's imagination.
「何もしない」という尊重
大人が何かをはじめようとする時は、自分の経験や知識の中から断片を寄せ集めて、それらを組み立てようと考えますが、こどもは手順を考えずに、何かをはじめようとします。
その状況において
大人が立てた計画を遂行することに注力して、教える/導くのが当たり前になり、本来こどもが持っている成長の芽を見失ってしまいます。
- こどもに任せる覚悟を持ち、こどもがはじめることを待つのは難しい。
- こどもには少しの栄養でも、タケノコのようにグングン伸びていく力があります。
- 大人には経験・常識によって見えなくなっていることがあります。その逆に、こどもにしか見えない/気づかない真実があります。
そこで
クラスで活動をはじめようとしている時に、思い切ってすべてをこどもたちに任せてみましょう。
- 大人がこどもに何をしてあげるべきかを考えるよりも、こどもの気持ちや成長の段階がどうなのかを考えてみましょう。
- こどもたちで話し合って、決められるような状況をつくりましょう。
- その時、保育者は決まるまで待って、こどもから意見・アイディアが出にくい時は、大人が少しリードして引き出してあげましょう。
- そうは言っても、大人が知っている答えをすぐに言うことはご法度です。
- こどもがつぶやく言葉を拾い上げ、その気持ちに気づいてあげましょう。
- こどもが自由な発想で、意見を言えるフリーな時間を保証しましょう。
- 保育室ではいろんな遊びができるようにして、発想と選択の幅が拡がるようにします。
そうすると
こどもが提案したことが実現することで、こどもはその遊びに没頭し、さらに新しいことを考えはじめます。ゼロから考え、つくり上げることで、想像力が育まれ、生きる力が伸びていきます。