本物に触れる
薄味は一生の宝物Light tasting is priceless in the life.
食材のうまみを味わう力を引き出す
乳児の授乳から食事の時間がはじまります。
その状況において
好き嫌いや、食べる量、意欲、ペースの違いなど、こどもは食事について個人差があり、食べるうえでのスキルが異なります。
- 0歳児・1歳児の食事では保育者の介助が中心となるため作業になりがちで、また、見守れる人数、接することができる時間が限られています。
- 全員一斉の食事にしたほうが大人は手間がかかりません。
- 乳幼児期は味覚を覚えはじめる時期で、繊細な味を学べるチャンスです。
そこで
0歳の授乳のころから食事の大切さを認識して、薄味、一対一のかかわりからはじめていきます。
- 出汁は毎日こんぶや鰹節などの天然素材からとり、旬を意識した和食中心の薄味のメニューを提供します。
- 授乳は、保育者どうしの連携で、一人ひとりのこどもの個別の生活リズムに合わせて、時間や回数を考えた綿密なスケジュールを立てます。
- 授乳の時は、保育者が抱っこして、こどもと目と目を合わせ、語りかけながら授乳を行います。
- 離乳食の時期は、保育者がこどものななめ前に座り、介助します。こどもが自分で食べたいと思った時に使えるこども用のスプーンも用意します。
- まだ1人で椅子に座れないこどもは、保育者が抱っこして食事をします。
そうすると
乳幼児のころに出汁のうまみを生かした薄味を経験することで味覚を形成していきます。味覚から感性が育ち、食べる楽しさ、食べることへの意欲が生まれ、『食べるは楽しい』につながります。