Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり

No.062
時を超えた工夫

見せる収納

Storage as a showcase

いつも使っているものが
飾られて生まれる
ここちいい生活感。

見せる収納

これにより

キッチンやパントリーは、美しい食器類を整然と並べる様が食事の空間を表すショーケースとなる。

その背景には

食器や小物などは、使わない時はただ片づけるものと考えて、収納に押し込んでしまいがちである。
  • アイコン 食器や調理器具は一品一品が究極のデザインをされた芸術品になり得る。
  • アイコン 食器棚や収納棚を、ものを片づける棚と考えている限り、倉庫と変わらない。
  • アイコン レストランやショップはものの演出を通して、豊かな生活を提案している。

こんな風に

食事の場や人が集う場所で、食器や調理器具、本や小物をそのまま見せることが場所の演出になる。

オープンキッチンで食器を見せるレストランやカウンターバーの雰囲気を演出し、食事の空間を彩る。バックサービスであるキッチンやパントリーを飾り、全体として活発なレストランの雰囲気を表現する。ラウンジや共用部では、棚の中を見せることで飾りとして演出する。

食器類や収蔵棚の扉をガラス戸や素通しにして、その場所で使われるものを見せる。
ダイニングパントリーの食器棚の扉をガラス戸にして敢えてダイニング側に向ける。
スタッフの手が届く適度な高さとし、日常使いの食器、稀に使う食器を織り交ぜて整然と並べる。
共用部の本棚にガラス戸を設けて、書籍とともに小物などを飾り付けることで、読むだけでなく、眺めても美しい佇まいを演出する。

実践例

アリア杉並宮前

アリア杉並宮前 コミュニティルーム