Benesse Method 01 高齢者ホームの環境創造を支援する「パターン・ランゲージ」 その方らしさに寄りそった環境づくりの手掛かり

No.027
快適をしかける

光だまり

Effective lighting

かつて家では、日常だった灯り。

光だまり

これにより

必要なところに必要なだけの光を落とす、あるいは置く。手元、足元、見つめる先、目的の場所を中心に照らし出す。光の溜まりは影を一緒に連れてくる。

その背景には

部屋中を満たす均質化された照明では部屋の利用目的や気分を無視した空間になってしまう。
  • アイコン 設計の際に必要照度という呪縛に囚われ、部屋一面を照らす照明方法を選択する。
  • アイコン 点をつなぐ照明方法では照明器具が多く必要となる。勢い、少ない数で面を照らす照明器具を選択する。
  • アイコン 白色照明を使えば照度が上がる。暖かい色の照明は照度を落とす。

こんな風に

かつて住んでいた家には一人で好きなように過ごせる場所があり、そこは決して明るすぎず、暗すぎず自然な灯りで満たされていたものだ。ホームにおいても、場所毎に必要な照度、照らし方がある。用途と目的に沿った照明器具を選ぶことで、生活シーンを彩り豊かに演出することができる。

大きな場所でも照らす面積や明るさの変化によって領域をつくり出すなど、見えない壁を自在につくり出せる。

光を束ねる、重ねる、置く。
和らいだ雰囲気を演出する照明の色を選択する。間接照明や壁面を照らす照明方法を使い、場所の使い方に沿って明るさにメリハリをつける。
建築計画時に照明計画を行い、場所によっては建築化照明を採用する。
様々な使い方があり、アクティビティに利用される共用室は、複数の照明方法や器具を選定する一室多灯により計画する。
明暗、陰影のアクセントをつけた照明計画とする。
電気設備としての照明器具とともに、卓上スタンドやフロアスタンド照明、時にはステンドグラス照明器具を効果的に用いて、様々なシーンを演出する。

実践例

アリア碑文谷

アリア碑文谷 エントランスラウンジ