UPDATE2023/09/01
#マジ神
ベネッセスタイルケア アカデミーが育成する「マジ神」と呼ばれるスタッフとは、一体どのような存在なのか。介護の現場で「マジ神」が担う役割や、「マジ神」としての活動を通して感じる喜び、「マジ神」によって介護が変わったエピソード、「マジ神」の高い専門性と実践力を育成する研修・育成体系についてご紹介いたします。
「マジ神」は、ベネッセスタイルケア独自の専門資格であり、ご入居者様のQOL※1向上を実現するために、根拠をもって課題を解決し、チームを牽引する腕利きの介護士です。レベルの高い気づきや分析力を持ち、その方の「ありたい姿・状態」と現状のギャップを現在だけでなく未来への見通しをもって捉え、「ありたい姿・状態」を実現します。
※1 quality of life
あるホームに、いつも緊張され、笑顔をお見せにならない、認知症のご入居者様がいらっしゃいました。ホームスタッフが悩んでいたところ、認知症ケアの高いスキルをもつ介護スタッフがサポートに入り、その方のこれまでの生活記録と今のお気持ちを照らし合わせながらケアをした結果、たった数時間でご入居者様の笑顔を引き出すことができました。その様子をみた若手社員が思わず発した「マジ、神ッスね」という言葉が「マジ神」の由来となっています。
「その方らしさ」をつかみ「ありたい姿・状態」の実現を目指す、腕利きの介護士「マジ神」。「マジ神」として活躍しているベネッセスタイルケア 専門性開発部 枝松裕子、吉留美津奈に、「マジ神」としての普段の仕事の様子や目指しているもの、これからの介護の在り方について、話を聞きました。
ベネッセスタイルケア 専門性開発部 枝松裕子・介護職「マジ神」
「マジ神」と出会うまでは、ご入居者様のことを私たちなりに想って私たちスタッフがしてさし上げたいサービスを提供していることが多かったです。介護職としての成長も、食事・排泄・入浴など基本的な介助の技術を磨くことが成長なのだと思っていました。しかし「マジ神」と出会い、ご入居者様はどう感じていて、どうしたいのかを大切にする姿をみて、基本的な介助の技術を磨くことは前提であり、もっとご入居者様にとって何が幸せで何がお嫌いなのか、それはどうしてなのか、ご入居者様の気持ちや人生を知り寄りそうことが、「その方らしさ」に寄りそうことであり、介護なのだと見方が変わりました。自らも「マジ神」の力を身につけ、ホームの皆と、ご入居者様がさいごまでその方らしく生きる支援をできたときは、介護をしていてよかったと実感しました。
ベネッセスタイルケア 専門性開発部 吉留美津奈・介護職「マジ神」
ベネッセスタイルケア アカデミー 介護学部では、お客様のQOL向上(ありたい姿・状態に近づいていただくこと)を目指して、スタッフ一人ひとりがお客様に寄りそい、思いをもって自ら考えて行動し、サービス提供ができるよう、「介護のプロフェッショナル」に必要な知識・技術・実践力を、段階的に習得する研修・育成体系を整えています。また、専門性をさらに極めたいスタッフには、「究極の専門性」を定義した社内専門資格制度(社内通称:「マジ神(かみ)」制度)を設けています。マジ神制度の専門資格には、「認知症ケア」「安全管理と再発防止」「介護技術」「医療連携&ACP※2」の4つがあり、各マジ神の取得を目指すための研修を受講し、認定試験に合格したスタッフを「マジ神」として認定しています。制度が開始となった2019年から現在まで、のべ292名が「マジ神」として認定されています。
※2 アドバンス・ケア・プランニング(人生会議)。人生の最終段階の医療・ケアについて、本人を主体に、家族等や医療・ケアチームが、事前に繰り返し話し合うプロセスのことです。
「マジ神」の存在が、介護への見方を変え、各ホームでの「その方らしさ」に深く寄りそう QOL 向上のサービスの実現に繋がっています。ベネッセスタイルケア アカデミー 介護学部は、社内の人財育成をさらに強化するとともに、「マジ神」の実践により生み出される知見を社会へ還元していく取り組みを進めています。
2023.09.01