暮らしを整える
自然なお通じNatural and comfortable defecation
快腸で快調に!

高齢になると便通が悪くなる方が多くなり、ホームでは、そういった方に下剤がよく使われます。
その状況において
下剤を使うことで、腹痛を起こしたり失禁を繰り返すこととなり、ご入居者もスタッフも困っています。
そこで
下剤の使用を見直してみましょう。
- ご本人と、看護職員も交えてお通じについて話し合ってみましょう。
- たとえば、下剤を使ってでも毎日お通じがあることを望んでいるか、下剤で腹痛になることはないか、下剤で下痢になることをどう感じているか、お通じが順調ならしてみたいこと等。
- 便量と便性状を統一したスケール(例:ブリストルスケール)で記録し、排便周期を把握しましょう。
- お通じがあったときにすっきりしたかどうかも併せて把握しましょう。
- 頓用の下剤の服用や作用の仕方、作用時間を知り、従来の内服のタイミングを見直しましょう。
- 排便時の姿勢を整える、体操等で日中の活動量を増やす、腹部マッサージをする、摂取する食べ物や水分量を調整する等、下剤以外で排泄を整える方法を多職種で検討し、実践しましょう。
そうすると
自然排便が増え、便性状も改善することで、排便の困りごとが低減します。便秘や失禁の気持ち悪さにより引き起こされていた、イライラや落ち着きのなさが収まるといった効果も見込まれます。便の失敗がなくなることで、外出等の活動に積極的になれます。スタッフもやりがいやうれしさを感じるとともに、排泄ケアの負担が軽減します。