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暮らしを整える

なじみの場所が
いちばんLet’s go to bathroom together!

夢を叶える第一歩

トイレに入らないと用を足す気分にならなかったり、トイレに入ると用を足す気持ちが自然と起こったりするものですが、本来ならば排泄をしない場所で排泄することが増えてしまいます。

その状況において

トイレで用を足すことよりも、出たか出ないかを確認する作業になってしまうと、用を足すことでほっとしたり、すっきりしたりすることの気持ち良さを意識しなくなってしまいます。特に、ベッド上でパッド交換をして差し上げている方へのタイミングや場所への配慮が薄れ、本当はトイレでしたいと思っていることにも気づきにくくなってしまいます。

そこで

その方が本当にトイレに行けないのかどうかを考え、トイレでの排泄の可能性を多職種で検討します。

  • トイレでの排泄ができそうな場合は、まず理学療法士と相談して、移乗や排泄がしやすい姿勢・環境を整えましょう。
  • 特に2人介助が必要な方については、介助できる時間の少し前にお声がけし、その方が「トイレに行きたい」と言ったら、そのタイミングで、まずは1回トイレに行ってみましょう。
  • 排泄のタイミングを把握し、その日の体調も見ながら、トイレに座ることを徐々に習慣化しましょう。
  • その後も、毎月必ず専門職を交え、トイレでの排泄が可能かを評価します。

そうすると

その方の「トイレで排泄したい」という当たり前の願いを叶えることができます。そのことが、ご本人の満足感や自信につながり、スタッフもうれしくなります。さらにはトイレに限らず、その方のなじみの場所で過ごすという「自己実現」を叶えるにはどうしたら良いかを、皆で考えることができるようになります。