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こころが動く

なじみのものを
ちりばめるSurrounded by familiar things

記憶との再会

ホームには、ご入居者にとってなじみのないものがあふれています。

その状況において

ホームの備品はご入居者にとって見慣れない新しいものが多く、使いにくい場合があります。その様子を見たスタッフは危ないと思い、つい手を出してしまいます。

そこで

なじみのものを、その方の視界、動線上に置いてみたり、その方にお渡ししてみたりします。

  • たとえば、その方がご自宅で使われていた調理用具や裁縫道具、文房具、掃除用具、趣味の道具等。
  • ご本人の持ち物であれば、居室の目に留まりやすいところや、リビングでその方がよくいる場所に置いてみます。
  • リビング等に昔の写真を飾ったり、懐かしい道具を自由に使えるよう置いてみるのも良いでしょう。
  • それが使えるか使えないかにこだわる必要はありません。
  • それらを手に取る等、「やりたい」瞬間を見逃さないようにしましょう。
  • その方が、なじみのものを手に取ったり、話題にしたりしたら、それを使った「やりたい」をすぐにやってみましょう。

そうすると

なじみのものは、懐かしさだけでなく、体に染みついた記憶を呼び起こしてくれます。そして、また使いたいと思わせてくれます。なじみのものを使ってやりたいことを行ってみた結果、「できる」という感覚を取り戻し、あの頃のように「やりたい」という気持ちが生まれ、新しい「やりたい」にもつながりはじめます。