「マジ神AI」の活用が介護職の意識・行動に与える影響について、人工知能学会全国大会(第38回)で発表
2024年5月28日から5月31日にかけて、アクトシティ浜松にて開催された人工知能学会全国大会(第38回)において、ベネッセ シニア・介護研究所の福田が「『マジ神AI』の活用が介護職の意識・行動に与える影響」と題した発表を行いました。本発表では、「マジ神AI」を活用することで介護職がご入居者様の状態把握や利用者との関わり方の改善を実感しやすくなっていることを示しました。
「マジ神AI」は、ベネッセスタイルケアで働く高い専門性を持つ介護職(「マジ神」)によるご入居者様の状態把握とケアの実践を教師データとして開発されたAIシステムです。このシステムにより、経験の浅い介護職でも専門性の高い介護職に近いサービスを提供できるよう支援します。
マジ神AIが導入されている有料老人ホーム職員の当該システムの利用に伴う意識や行動の変化を明らかにするためアンケート調査を行ったところ、利用頻度が高い介護職は、日々蓄積される介護記録などのデータを活用し、的確にご入居者様の状態を把握することで、ご入居者様への関わり方の改善やご入居者様の状態・様子の改善を実感している割合が高いことが明らかになりました。
マジ神AIを通じた介護記録などのデータの利活用による人材育成は、ご入居者様のQOLの向上を目指したものであり、介護分野の真の生産性向上に大きく貢献すると考えています。今後も、マジ神AIの活用促進とそれに伴う効果の検証を継続して行ってまいります。