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  • 研究論文・レポート

日本老年医学会の学会誌”Geriatrics & Gerontology International”にレター論文(Letter to the editor)が掲載されました

認知症ケアメソッド®「あなたと生きる世界をつくることば」の好事例などを紹介

株式会社ベネッセスタイルケア内の社内シンクタンクであるベネッセ シニア・介護研究所の主任研究員 福田亮子の”Promotion of Dementia Care Method ® “Words to create a world for living together with you”: Effect of an online training course”がGeriatrics & Gerontology InternationalにLetter to the editorとして掲載されました。

世界的に認知症の人が増加する中、1人ひとりの症状に合わせたパーソン・センタード・ケア(PCC)に基づく認知症ケアの必要性が高まっています。しかし、感情のコントロールなどが難しいこともある認知症の人を深く理解し、「その方らしさに、深く寄りそう。」ための認知症ケアの実践は、特に経験の浅い介護職員にとっては難しいことも多いのが現状です。

そこで、ベネッセスタイルケアの運営する有料老人ホームで日々実践されている認知症ケアの好事例を集めて、パターン・ランゲージ(*)の手法で分析し、見いだされた「コツ」を言語化した認知症ケアメソッド®「あなたと生きる世界をつくることば」を開発しました。本稿では、認知症ケアメソッド®の概要と共に、当該メソッドの活用に関するオンライン講座が多くの受講者のメソッドの実践への動機づけとなっていることを示した調査結果や、当社運営の有料老人ホームでメソッドを実践した結果、好事例が生まれていることを紹介しました。

なお、認知症ケアメソッド®「あなたと生きる世界をつくることば」はベネッセスタイルケアのホームページで公開されています。

*1970年代に、都市計画・建築家のクリストファー・アレグザンダー氏が提唱した、建築・都市計画法において真の住民参加を実現するための共通言語を構築・活用する理論

関連リンク

・Geriatrics & Gerontology International, 2023 DOI: 10.1111/ggi.14746
・認知症ケアメソッド®「あなたと生きる世界をつくることば」